シロアリの難培養微生物を、いつか産業利用のシーズに

 茨城県つくば市にある理化学研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室を訪問すると、大熊盛也室長はすぐにある部屋に記者を案内した。入るとそこにはプラスチックの衣装ケースが積み重ねられており、半透明のケースを透して無造作に置かれた木材片が見える。ケースの外側に油性マーカーで書かれた文字は「Hodotermopsis」。Hodotermopsisとは日本の南方に生息するオオシロアリの属名だ。目の前のおびただしい衣装ケースの中には、研究室員自らが出向き、木材片ごと採集してきたヤマトシロアリやイエシロアリ、オオシロアリなどシロアリのコロニーが維持されているのだ。

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