放射性セシウムを吸収しにくい水稲の開発に成功

 2011年の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発の事故は、空中に放出された放射性セシウムが周辺の農地に飛来し、深刻な土壌汚染を引き起こした。農業が再開できず悲嘆にくれる農家の姿が連日、報道された。この光景を目にして、放射性セシウムの吸収を抑えた新しいタイプの品種開発に奮い立つ研究者が茨城県のつくば市にいた。農林水産省所管の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)・農業環境変動研究センター・有害化学物質研究領域・作物リスク低減ユニットの石川覚・ユニット長だ(写真1)。同氏は振り返る。「(テレビ報道に接して)研究者魂に火が着いた」。

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