米国で高まる合成生物学への投資熱

 今号の特集では、微生物を利用した物質生産を取り上げた(4ページ)。古くから発酵学として発展し、ビタミンやアミノ酸、医薬品原料、汎用化学品としてはアクリルアミドなど、実際に商業化された製品も多数ある分野だが、ゲノミックス、メタボロミックスといった解析技術や、ゲノム編集技術、DNA合成技術、DNA設計技術などの進展を背景に、この世界が大きく様変わりする可能性がある。変異育種や遺伝子組換えにより、微生物が持つ特定の代謝経路を改良して、特定の代謝物の産生量を増やすのが従来の手法とするならば、新しいコンセプトでは微生物に複数の遺伝子を一度に導入してこれまでに無かった代謝経路や代謝物を作り出す。そんな時代を視野に入れて、国内外で様々な研究開発プロジェクトが動きだしている。

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