検証 企業価値

ASCOで開花する次世代ADC

(2018.06.25 00:35)1pt
2018年06月25日号
関篤史=UBS証券バイオ医薬品セクターアナリスト

 2018年6月にシカゴで開催された米臨床腫瘍学会(ASCO2018)では複数の抗体薬物複合体(ADC)の臨床試験の報告があったが、特に第一三共のADCのデータは印象的だった。同社のADCは、(1)抗体からの放出後の半減期が短い強力なペイロード、(2)1つの抗体当たり7から8個のペイロードを搭載できるリンカーという2つの特徴を有する。薬物抗体比率(DAR)が7から8というのはスイスRoche社のADCであるカドサイラのDAR3.5より格段に高く、抗原を発現している癌細胞を殺傷後、未使用のペイロードが周囲の癌細胞を殺傷するバイスタンダー効果を発現できる。このため、HER2低発現の癌細胞にも有効性を示すと期待できる。

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