合成生物学の最前線

代謝経路を自在に設計、無細胞系で有用物質を生産

大阪大学大学院工学研究科・本田孝祐准教授
(2018.02.26 00:37)1pt
2018年02月26日号
久保田文

 うまみ成分のイノシン酸、抗マラリア薬のアルテミシン、バイオ燃料のエタノール、ゴムの原料のイソプレン等々、微生物発酵を用いて食品や医薬品、化学品などの有用物質を生産するケースは枚挙にいとまがない。ただし、生きた微生物を用いることには、おのずと限界も伴う。例えば、有用物質を生産するための代謝反応で毒性物質が生じると微生物は生産をやめてしまうし、有用物質が増加するとフィードバックがかかって生産効率が落ちてしまうこともある。無駄の無い代謝経路を追求した結果、代謝反応に必要なアデノシン三リン酸(ATP)などのエネルギー、糖やアミノ酸などの原料が足りなくなり、うまく発酵生産できなくなるというケースもある。

ここから先は「日経バイオテク」「日経バイオテクONLINE」の
有料読者の方のみ、お読みいただけます。

ログイン 購読お申込み

ONLINE法人版無料トライアル(2週間)でも記事の続きがお読みいただけます。
※トライアルのお申込みは「法人(内におけるご担当者の方)」に限ります。

無料トライアルお申込み

日経バイオテク お薦めの専門書籍・セミナー

  • 「世界の創薬パイプライン2018/2019」
    海外ベンチャーの創薬プロジェクトを大幅拡充。自社の研究テーマと関連するパイプラインの動向、創薬研究の方向性や競争力、開発状況の他社比較に有益なデータとして、自らのポジショニングを確認できます。
  • 新刊「日経バイオ年鑑2019」
    この一冊で、バイオ分野すべての動向をフルカバー!製品分野別に、研究開発・事業化の最新動向を具体的に詳説します。これからのR&D戦略立案と将来展望にご活用ください

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧