合成生物学の最前線

枯草菌ゲノムを使い、巨大なゲノムを導入

慶應義塾大学先端生命科学研究所・板谷光泰教授
(2017.01.30 00:37)1pt
2017年01月30日号
久保田文

 Synthetic Biology(合成生物学)は、2000年代初頭、米国の研究者によって提唱された学問分野だ。「(再)設計によって(新しい)生物システムを構築する学問分野」であり、かつ、「健康、物質、エネルギーをはじめとする分野で応用を志向する学際的な性質を持つ」と定義されている。従来の分子生物学では生物を個体から組織、細胞、分子、遺伝子へと解きほぐし、理解しようという解析的アプローチが取られてきた。それに対し合成生物学では、ゲノム情報など蓄積された知見を生かしながら、ゲノムを設計し、機能する細胞、ひいては生物システムを作り出そうという、合成(構成)的アプローチを取る。

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