(画像:123RF)
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 不対電子を持つ分子や原子。ミトコンドリアの電子伝達系などで産生される。電子は一般的に対の状態で軌道に収容されているため、フリーラジカルは反応性が高い。脂質、蛋白質、核酸を酸化して、細胞の変性や機能低下を引き起こす。ヒドロキシラジカルやヒドロペルオキシラジカル、スーパーオキシドなどがある。

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 国内ではフリーラジカルスカベンジャー(捕捉剤)として、田辺三菱製薬の「ラジカット」(エダラボン)が承認されている。エダラボンの効能・効果は、(1)脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善、(2)筋萎縮性側索硬化症(ALS)における機能障害の進行抑制害の改善──の2つだ。脳梗塞で虚血が続くとフリーラジカルの産生が増加し、脳浮腫や神経細胞障害などの脳虚血障害が生じるとされている。また、ALSで生じる運動ニューロンの変性には、フリーラジカルによる酸化ストレスが関与していることが示唆されている。