脳の血管が血栓で詰まり、血流が止まることで脳の神経細胞が壊死する病気。脳卒中という大分類の中に、脳梗塞と脳出血が含まれる。脳梗塞の発症には、動脈硬化に加え、高血圧などの基礎疾患や、喫煙、飲酒などの生活習慣が密接に関わる。

 脳梗塞は3つのタイプに大別される。1つ目は、脳の深い所にある直径1mm以下の細い血管が高血圧や動脈硬化で狭窄し血栓が詰まるラクナ梗塞だ。壊死する範囲は最大でも1.5cmを超えない。2つ目は、太い血管が動脈硬化やコレステロールの蓄積で狭くなり、血管壁から剥離した血栓などによって詰まるアテローム血栓性脳梗塞で、重症化するケースが多い。3つ目は心房細動などで心臓内の血流が滞ることで生じた血栓によって脳血管が詰まる心原性脳塞栓症で、まひや感覚障害といった症状が突然表れるという特徴がある。

 治療は脳梗塞のタイプによって異なるが、血栓溶解薬を点滴静注したり、カテーテルによって血栓を取り除いたりする他、経口の抗血小板薬や抗凝固薬を投与する。