ヒトや植物など真核生物の細胞膜を構成する成分であるスフィンゴ脂質の仲間。1884年にヒトの脳から発見されたスフィンゴ脂質に、脂肪酸がアミド結合したものがセラミドだ。セラミドは、皮膚表皮の角質層にある細胞間脂質の半分近くを占める。細胞同士をつないで整列させる働きがあり、皮膚のバリア機能や保湿に重要とされ、1990年ごろからバリア機能の改善や増強を目的としてセラミドがスキンケア剤に配合されるようになった。

 工業的にはコムギやコメ、コンニャクなど植物からの抽出物が生産され、化粧品や食品の素材として事業化されている。植物や発酵食品の麹菌などに含まれるセラミドの多くは、糖鎖が結合したグリコシルセラミドとして存在する。グリコシルセラミドのうち、結合した糖鎖がグルコース(ブドウ糖)のものはグルコシルセラミドと呼ばれる。

 これらセラミド類は、経口摂取によって保湿作用を示すことがヒト試験などで報告された。その作用機序の解明が進められている。