植物の花粉が鼻や目などの粘膜に接触することにより引き起こされるアレルギー症状。外来性抗原が原因となって主としてIgEが体内で増えてアレルギー症状になるI型アレルギーに分類される。花粉症の原因となる花粉は、日本ではスギ花粉が多い。スギ花粉に悩んでいる人は日本国民の3分の1を占める。ヒノキ花粉のアレルギーも増えている。

 日本の国土面積の3分の2を占める森林の4割はスギやヒノキなどの人工林。戦後すぐに農林省(当時)が植林事業として推進した。森林面積に占める比率はスギが2割近くで、ヒノキが1割程度。日本固有の樹種であるスギは、成長が早く伐採と再造林の森林サイクルを続けやすいという理由があった。

 スギ花粉症の対策として花粉が少ないスギ品種が開発されている。スギ苗木の年間植林数2100万本強のうち。花粉が少ない品種の比率が5割を超えた。森林総合研究所林木育種センターが開発したスギ品種のうち、少花粉スギは146品種、無花粉スギは6品種(2019年3月末現在)。