シソ(エゴマ)やアマなど植物の油脂に多く含まれる脂肪酸。英名Alpha-linolenic acidの頭文字を取って、ALAと略記される。炭素原子を18個含み、炭素原子間結合17個の中に炭素原子間の不飽和結合(二重結合)が3個あり、高度不飽和脂肪酸(PUFA)の仲間だ。脂肪酸のω末端から3番目の炭素に二重結合があるので、ω3脂肪酸に分類される。このω3の位置を二重結合にする酵素をヒトは持っていないため、ω3は、食物として摂取しないと体内で合成できない必須脂肪酸といえる。ヒトがALAを摂取すると、その一部はエイコサペンタエン酸(EPA)、さらにはドコサヘキサエン酸(DHA)へと変換される。EPAやDHAは魚油に多く含まれるω3だ。ALAは炎症を抑える生理機能を持ち、機能性表示食品の制度では血圧や血中コレステロールを下げる機能性を表示した商品が販売されている。ALAの異性体であるγーリノレン酸は二重結合の位置が異なり、リノール酸と同じω6に分類される。