全身の関節は数mm程度の軟骨で覆われており、軟骨がクッションの役割を果たして関節が滑らかに動く。変形性関節症(Osteoarthritis:OA)は、加齢や過度な運動、遺伝的要因、感染症など様々な要因で、関節軟骨がすり減ったり変性し、痛みや腫れを来す疾患。OAのうち最も多いのが、膝関節に起きる変形性膝関節症であり、起立や歩行に大きな影響を与える。

 国内の変形性膝関節症の患者数は、潜在的には約3000万人、自覚症状を有する患者数は約1000万人。高齢になるほど有病率が高く、50歳以降の男女比では男性よりも女性の方が1.5倍から2倍患者数が多い。変形性膝関節症は、X線検査で軟骨の厚さや損傷の程度を調べて診断する。治療には、ダイエットや運動療法、鎮痛薬、ヒアルロン酸やステロイドの注射など保存療法と、関節鏡手術や人工関節置換術といった手術の、主に2つがあり、重症度や年齢などに応じて選択する。