健康に寄与する食品の表示を消費者庁が許可する制度の枠組みの1つで、特別用途食品の1分類。特別用途食品は、乳児の発育や妊産婦、授乳婦、えん下困難者、病者などの健康の保持・回復などに適するという特別の用途について表示を行う食品で、広く知られている特定保健用食品(トクホ)も、この特別用途食品の1つだ。病者用食品は、特別用途食品のうち病者用のもので、病者用食品には許可基準型と個別評価型がある。

 個別評価型では、企業が提出したエビデンスが個別に評価され、特定の疾病のための食事療法上の期待できる効果が医学的、栄養学的に示されている食品として消費者庁が表示を許可する。食品の健康機能訴求で、疾患名を表示できる魅力があるが、2019年7月1日時点で、個別評価型病者用食品の表示許可件数は8に留まる。制度を利用しやすくするための要望を日本健康・栄養食品協会が2018年10月に消費者庁に提出した。

 個別評価型病者用食品の第1号は、キリンホールディングスが2000年3月に表示許可を取得した潰瘍性大腸炎患者用食品「発芽大麦[GBF]」シリーズだ。