セルソーターと呼ばれる装置を用いて、特定の細胞を分取(sorting)すること。細胞を連続的に移動する微小な液滴の中に閉じ込め、液滴にレーザー光を利用した励起光を照射する。生じる回折光や蛍光の波長などから、目的としている細胞を選び取る。細胞を蛍光抗体で標識して、特定の表面抗原を発現しているリンパ球の含有量を測定したり、そのまま分取したりすることも可能となった。セルソーティングは細胞生物学やゲノム生物学の実験手法として広く利用されている。

 最近は他分野に応用する動きも出てきた。例えば、海底熱水鉱床の分布に深く関わっている鉄マンガン酸化物微粒子(微小マンガン粒)は直径が数ミクロンで、鉱物粒子の中で0.01%しか存在しない。従来は、分析するためにより分けるのも難しかった。そこで微小マンガン粒を細胞に見立て、土壌中に含まれる様々な鉱物粒子の中からより分けるのにセルソーティングを応用した。実際には、比重分画技術なども組み合わせることで、最大で95%純度の微小マンガン粒を選択的に回収することが可能となった。