Virus Like Particleの略で、ウイルス様粒子を指す。微生物や昆虫細胞、植物を宿主にカプシドと呼ばれる外殻蛋白質などの遺伝子を導入することで、VLPを大量に作製できる。

 ウイルスは、カプシドの内側にDNAやRNAなどを保持している。一方でVLPは、カプシドを持つが、DNAやRNAを持たない。そのため、VLPを抗原としたワクチンが開発されている。VLPは体内に入ると、樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞に貪食され、免疫原性を示す。

 現在、商業化されている代表的なVLPワクチンには、MSDの子宮頸癌の予防ワクチン「ガーダシル」、グラクソ・スミスクラインの同「サーバリックス」などがある。

 また、田辺三菱製薬が、同社の子会社であるカナダMedicago社と共同で、植物由来のVLPワクチンの開発を手掛けている。Medicago社のVLPワクチンは、植物で大量に増やす。田辺三菱は、インフルエンザや、ロタウイルス胃腸炎を対象とした植物由来VLPワクチンの開発を行っている。