細胞同士が凝集した3次元の集合体のこと。底面が低吸着性のウエルプレートに細胞を播種して培養すると、細胞が凝集し、スフェロイドになる。細胞の種類によって、スフェロイドへのなりやすさが異なる。

 培養のしやすさから多くの細胞は、吸着性を持つウエルプレートの上で2次元の単層状態で培養される。ただ、生体内では、細胞は3次元状態で存在しているため、スフェロイドの方が、より生体内に近い表現型を示すとされる。そのため、癌細胞のスフェロイドに薬剤を添加して生存率を解析するなど、スフェロイドが薬剤のスクリーニングなどに活用されている。

 その他にも、再生医療や創薬研究のために、スフェロイドそのものを集積させ、立体的な組織や臓器を作製する技術の開発も進む。スフェロイドは、大きくなり過ぎると細胞内部に必要な栄養分や酸素が行き渡らないため、サイズを調整したり、大きくなったスフェロイドの内部に十分な栄養分や酸素を行き渡らせるような培養の工夫が必要とされる。