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ダイレクトリプログラミング

(2018.11.05 00:44)
2018年11月05日号

 体細胞からiPS細胞などの多能性幹細胞を経ずに、直接別の細胞に誘導する技術。

 iPS細胞は体細胞に複数の転写因子群を導入することで人工的に作り出された多能性幹細胞であるが、手間とコストがかかるという課題がある。また、作製法によってはゲノム情報が書き換えられるので、癌化しやすいとも懸念されている。ダイレクトリプログラミングはiPS細胞を使わない再生医療技術として期待が高まっている。

 患者の生体内で目的の細胞にダイレクトリプログラミングさせる研究も行われている。慶應義塾大学は心臓にある線維芽細胞(体細胞)に3種類の遺伝子を導入することで、実際に拍動する心筋細胞に転換させることに成功した。ベクターを工夫することで導入した遺伝子は細胞内にとどまり、ゲノム情報を書き換えていないことも確認している。

 遺伝子ではなく低分子化合物のみで体細胞から目的の細胞に直接転換させる試みもある。京都府立医科大学などの研究グループは低分子化合物を用いて、神経細胞、神経幹細胞、褐色脂肪細胞、心筋細胞といった分化細胞だけでなく、内胚葉前駆細胞、肝前駆細胞、間葉系幹細胞などの体性幹細胞にも直接誘導できることを報告している。

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