無色透明の液体で、甘味を持つ3価のアルコール。油脂を構成する物質で天然に大量に存在する。食品添加物として甘味料や保存料、保湿剤、増粘安定剤などに利用される。他にも、医薬品や化粧品に添加する保湿剤としても使われている。

 グリセリンの生産方法には幾つかあるが、一般的には、大豆油などの加水分解で工業生産されている。油脂に含まれているトリアシルグリセロールが加水分解されると、グリセリンと脂肪酸が製造できる。

 バイオディーゼル燃料を得る際の副生成物としても得られる。バイオディーゼルは、廃食用油などを原料に、メタノールと触媒を加え、エステル化して製造される。ただ、この方法で得たグリセリンは純度が低く、産業廃棄物となるケースが多い。そのため、副生成物であるグリセリンを再利用する技術の開発が進められている。例えば福岡大学などは、グリセリン含有水層と油層に分離する技術を開発。グリセリン含有水層を、し尿処理施設で脱窒素剤として利用できるようになった。