植物に外来遺伝子を導入して形質を転換する方法の1つ。ウイスカー(whisker、「あごひげ」の意味)と呼ばれる無機物針状結晶を利用して外来遺伝子を植物細胞に導入する手法であるウイスカー法を発展させた技術。ウイスカーは外側に向けてひげ状に成長した構造を持つため、弾力性に富み、変形しにくく、軽量で高強度とされる。北興化学工業が出願した特許が2002年に成立している(特許3312867)。同社はウイスカー法に適した材料としてチタン酸カリウムを選び、遠心処理と超音波処理を組み合わせることにより形質転換の効率を向上させるウイスカー超音波法を開発した。

 植物の細胞に物理的に遺伝子を導入する方法としては、DNAで被覆された微小金粒子を用いるパーティクルガン法が広く利用されている。このパーティクルガン法では、上部から粒子を打ち込むので遺伝子の導入は一方からのみに限定される。これに対して、ウイスカー法では、液体中で導入するので細胞塊の全方面から遺伝子を導入でき、遺伝子導入効率を高くしやすい。