もともとは、経営やマーケティングで使われていたプロダクトライフサイクルマネジメント(product life cycle management:PLM)という用語が基になっている。PLMは、企画段階から、市場投入する段階、成長段階、成熟段階、生産・販売の打ち切り段階に至るまで、製品の一生をライフサイクルとして捉え、その過程を包括的に管理することで、市場投入までの時間を短縮化したり、製品の品質を上げたり、開発コストを下げたり、市場を広げて売り上げを上げたり、販売打ち切りの影響を小さくしたりする取り組み。あらゆる業界で普及している。

 製薬業界では、(先発)医薬品は特許期間が満了すれば後発医薬品が販売され、売上高が激減してしまう(パテントクリフ)。そのため、製薬企業はライフサイクルマネジメントの考え方を取り入れ、基本となる医薬品の物質特許だけでなく、剤形や対象疾患、用法・用量に関する特許を戦略的に取得し、新剤形の追加や適応拡大、他剤との併用など新たな用法・用量を開発。医薬品の物質特許失効後も長期にわたり、市場自体を広げたり、市場シェアを上げる取り組みを進めている。