微細に分解されたプラスチックごみのこと。環境省は5mm以下と定義している。洗顔料や歯磨き粉などに使用されているスクラブが排水溝を通じて自然環境に流出した1次的マイクロプラスチックと、投棄されたプラスチックごみが自然環境中で破砕・細分化されてマイクロサイズとなった2次的マイクロプラスチックがある。プラスチックの世界生産量は3億t(2014年実績)を超えているが、プラスチック容器のリサイクル率は14%にとどまっている(紙は58%、鉄鋼は70%以上)。毎年800万t以上のプラスチックが海に流出しており、2050年までには重量ベースで魚の量を上回ると試算されている。

 マイクロプラスチックは海洋汚染だけでなく、生態系への影響が懸念されている。海の生き物の栄養はまず、海面近くの植物プランクトンが光合成で作り出す。この植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、それを魚などが餌として摂取して、さらにクジラやサメなどの大型の生き物が捕食することで海の生態系が維持されている。ところが動物プランクトンが栄養のないマイクロプラスチックを食べて満腹となれば、生態系のバランスが崩れる。プラスチックの表面に付着した様々な有害物質が体内に取り込まれることで、魚などを食べる人の健康にも悪影響を及ぼすと心配されている。