高度に機能がデザインされ、機能の発現が制御された生物細胞のこと。経済産業省産業構造審議会の商務流通情報分科会バイオ小委員会で定義された言葉の1つだ。

 昨今、DNAシーケンシング技術の向上や、ゲノム編集技術の発展により、微生物などの機能の発現を自由に制御しやすくなった。

 スマートセルは、ヒト細胞や動物細胞の生物機能を高度にデザインすることで、生体内で機能を発現させて医療に利用したり、微生物や動植物、藻類などに適用して、機能性を持つ繊維や香料、抗体医薬などを製造するものづくり分野、ジェット燃料などを製造するエネルギー生産分野、病気にかかりにくい作物など農畜水産業分野に利用できると考えられている。

 経産省のバイオ小委員会はまた、スマートセルを利用した産業群を「スマートセルインダストリー」と定義している。