Nano-sized Colloid Transdermal Systemの略で、メドレックスが開発した、イオン液体を用いたILTS(Ionic Liquid Transdermal System)、微小の針を真皮まで届けるマイクロニードルアレイに次ぐ独自の経皮投与技術。溶液中にコロイド分散させたものを液体のまま貼付剤にすることで、イオン液体化できない薬剤も貼付剤化できる。現在、同社が開発するパイプラインの多くはILTSを用いているが、ILTSはイオン性の薬物と対イオンとなる物質からイオン性液体を作る技術であり、陽イオン、あるいは陰イオンを残基に持つ薬剤である必要があった。現在、公表されている開発パイプラインには、「MRX-4MIGL」(片頭痛治療薬)とドネペジルとメマンチンを配合した貼付剤の「MRX-5DML」(アルツハイマー型認知症治療薬)がある。同社によると、これら2本以外にも複数のNCTSに関するパイプラインを持っているという。

 このような経皮吸収を用いたドラッグ・デリバリー・システムは、高い血中濃度を長時間保つ他、肝臓や消化管を通過しなかったり、嚥下困難な患者でも利用できるというメリットがある。国内ではニトログリセリンやフェンタニル、ニコチン、ツロブテロールなどが貼付剤として実用化されている。