科学技術振興機構(JST)が2013年度から実施している研究成果展開事業。10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジングかつハイリスクな研究開発を最長で9年間支援するプログラム。バックキャスト型、アンダーワンルーフを特徴とする。

 バックキャスト型は、社会のあるべき姿であるビジョンを出発点として取り組むべき研究開発課題を設定すること。研究から生まれるシーズから実用化を発想する従来からのフロントキャスト型と異なる。アンダーワンルーフは、一つ屋根の下で複数の大学や企業の関係者が議論し、一体となって研究開発に取り組むイノベーション拠点を構築すること。

 ビジョンは、文部科学省が2013年度に次の3つを設定した。ビジョン1は「少子高齢化先進国としての持続性確保」で、ビジョン2「豊かな生活環境の構築(繁栄し、尊敬される国へ)」、ビジョン3「活気ある持続可能な社会の構築」。現在、ビジョン1で7拠点、ビジョン2で4拠点、ビジョン3で7拠点が採択されている。JSTは革新的でチャレンジングかつハイリスクな研究開発に対し、最長9年度、拠点当たり年間1億円から10億円程度(間接経費含む)の支援を実施している。