鎮痛薬であるオピオイドの乱用による依存症のこと。米国では、現在200万人の患者がおり、年間6万人以上が過剰摂取で死亡していることから、社会問題となっている。オピオイドは、中枢神経や末梢神経に存在するオピオイド受容体に結合して鎮痛作用をもたらす。そのため、癌の疼痛の他、手術中・手術後の痛み、外傷による痛み、陣痛等に対して鎮痛薬として用いられている。臨床現場では一般的に、リン酸コデイン、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル、レミフェンタニルなどが用いられている。いずれも過剰摂取した場合には、呼吸抑制を起こす。

 鎮痛作用がある一方で、陶酔作用があることがオピオイドの乱用に結び付いている。日本ではモルヒネやオキシコドン、フェンタニルといった効果の強いオピオイドは、医療用麻薬として使用量を記録・管理することが義務付けられている一方、米国では一般的に処方されている。