生物に備わる体温やホルモン分泌など基本的な生命機能を制御する約24時間周期の体内時計のこと。「サーカディアンリズム」とも呼ばれる。光や温度などの環境の変化に関係なく、植物や単細胞生物、原核生物など生物種ごとに固有の周期を持つ。哺乳類の時計中枢は視床下部の視交叉上核に存在する。ただし、通常は地球の自転に伴う明暗の変化などの外部環境の変化により、24時間に体内時計を調整している。

 このリズムが乱れることで、不眠症やうつ病、生活習慣病などの発症や、喘息の増悪などにつながることが知られている。また、癌抑制遺伝子と概日リズムとの関係や、薬物の吸収や代謝との関連も報告されている。

 概日リズムに関わる時計遺伝子の1つである、period遺伝子のクローニングに成功した、米University of MaineのJeffrey C. Hall氏、米University in WalthamのMichael Rosbash氏、米Rockefeller UniversityのMichael W. Young氏が2017年のノーベル生理学・医学賞の対象となった。