地球上には数百万種から1億種を超える多様な生物が生息していると推定されている。137億年前のビッグバンで宇宙が誕生した後、地球上では40億年前に生物が発生したと考えられている。数学や物理学は宇宙で共通に成立する普遍的な原理とされるが、地球上でのみ生存が詳細に確認されている生物については、環境の変化などに応じて偶然生まれた種の集合体であり、普遍性の解析は難しいと考えられてきた。

 バイオテクノロジーの急速な進歩により、その生物における普遍性を追究する研究分野が台頭してきた。普遍性のある数学や物理学で、生物現象を解明・記載していく学問といえる。

 東京大学では2016年10月、本郷キャンパスの大学院理学系研究科・理学部と、駒場キャンパスの大学院総合文化研究科・教養学部が共同で、生物普遍性研究機構(Universal Biology Institute)を設立した。

 米航空宇宙局(NASA)が米University of Illinoisに設置している「Institute for Universal Biology」は、地球外生物を研究している組織として知られる。地球外生物の研究は、生物の普遍性解明に寄与する。