弱毒性のウイルスをベクターに用いた病気の抗原遺伝子を投与することで免疫を惹起することを狙うワクチン。ウイルスベクターを用いることで、効率的に樹状細胞などに遺伝子を導入したり、蛋白発現したりできるメリットがある。ウイルスベクターに用いられるウイルスの種類にはアデノウイルスの他、レトロウイルス、レンチウイルスなどがある。

 予防ワクチンとしては現在、アイロムグループ傘下のIDファーマが国立感染症研究所や東京大学医科学研究所と共同で、センダイウイルスベクターを用いたエイズワクチンを開発している他、オンコリスバイオファーマが2017年4月1日出資した米Precision Virologics社が、アデノウイルスベクターを用いた新興感染症に対するワクチンを開発している。米Precision Virologics社は、アデノウイルスを樹状細胞に取り込まれやすいように改変することで、さらに予防効果を高めることを目指している。