ヒトの腫瘍と、他の動物種の腫瘍の比較を行う学問。イヌの腫瘍のゲノム解析が進み、骨肉腫の遺伝子発現パターンは、ヒトとイヌでは区別できないぐらい似ていることなどが分かってきた。米国では、米国立癌研究所(NCI)で、2003年から、癌を自然発症したイヌに臨床試験入り直前の医薬品を投与して効果を解析する研究プログラムが実施されている。欧州でも、07年から2012年までの間、動物とヒトの腫瘍について研究するプロジェクトが実施された。

 日本でも2010年に、岐阜大学応用生物科学部附属比較がんセンターが設立されている。岐阜大では特に、イヌなど伴侶動物と、ヒトの癌の疫学や病態、診断、治療、予後を比較し、その類似性や相違性を明らかにすることによって、伴侶動物とヒトの癌を克服する研究に注力している。