ルミナルは早期乳癌のタイプで、癌細胞の増殖力の弱い「ルミナルA」と「ルミナルB」とに分かれる。初発の乳癌は比較的予後が良好で治療法の選択肢も多い。そこで乳癌のサブタイプ(intrinsic subtype)を判断した治療法の選択が診療ガイドラインなどで推奨されている。乳癌の分類法には、形態による病理組織学的分類、免疫染色(IHC)に基づくサブタイプの分類があるが、2000年に米Stanford大学遺伝学部門のCM Perou博士が、より本質的な分類を目指して乳癌組織の遺伝子発現パターンをクラスター分類した論文をnature誌に発表。その時点で設けられたサブタイプの1つがルミナルである。

 世界中の専門家により治療法、予後などの種々の臨床情報が追加され、さらにIHCに基づく代替分類法も提唱されている。現在は「ルミナルA型」「ルミナルB型(HER2陰性)」「ルミナルB型(HER2陽性)」「HER2型」「トリプルネガティブ」の5つサブタイプに分けられることが多い。