中枢神経系の中のグリア細胞の1つ。希突起膠細胞とも呼ばれる。中枢神経系を構成する細胞には、電気信号を発信して情報をやり取りする神経細胞と、神経細胞に栄養を供給したりしてその働きを助けるグリア細胞(神経膠細胞)が存在する。グリア細胞は、神経成長因子などを分泌しており、神経細胞の維持や再生に関与することが知られている。

 グリア細胞に分類されるオリゴデンドロサイトは特に、神経細胞の軸索部分を覆うミエリン(髄鞘)の形成を担う。ミエリンは絶縁体の役割を果たしており、電気信号を伝達する速度を速めたり、電気信号が軸索の外に漏れて、他の軸索が伝達している情報と混合したりするのを防いでいる。

 脳や脊椎の神経活動が阻害され、運動麻痺や感覚障害、小脳失調などの症状が起きている場合、ミエリンが破壊されている可能性がある。特に多発性硬化症などで、ミエリンが破壊されているといわれているが、米Asterias社(2013年に米Geron社の細胞医薬品部門を買収)は、急性頸髄・脊髄損傷を対象に、オリゴデンドロサイト前駆細胞を移植するフェーズIIを手掛けている。