世界保健機関(WHO)が定義した、経済的な発展が遅れた地域に流行し、市場性が伴わないことから診断技術や治療薬の開発も停滞してきた17の疾患のこと。ブルーリ潰瘍、シャーガス病、嚢尾虫症、デング熱、メジナ虫症、包虫症、食物媒介吸虫類感染症、アフリカ睡眠病、リーシュマニア病、ハンセン病、象皮病、オンコセルカ症、狂犬病、住血吸虫症、土壌伝播寄生虫病、トラコーマ、風土性トレポネーマ症(イチゴ腫を含む)がある。正確な統計は無いが、世界149カ国の10億人以上が感染し、年間100万人が死亡しているといわれている。患者の多くが貧困層であり、各国の取り組みも限られている。先進国で確立された営利を目的とした従来型の医薬品開発システムでは、治療薬の開発は非常に困難であることから、産学官と非政府組織(NGO)などが連携した新しい創薬システムの構築が必要とされている。