今回は、2015年3月に治癒切除不能な進行・再発胃癌を効能・効果として承認された「サイラムザ点滴静注液」(一般名:ラムシルマブ)を取り上げる。悪性腫瘍の進展においては、血管新生が必要とされ、腫瘍血管の新生には血管内皮増殖因子(Vascular Endothelial Growth Factor:VEGF)が重要な役割を果たしていることが知られている。VEGFは主に血管内皮細胞表面にある血管内皮増殖因子受容体(Vascular Endothelial Growth Factor Receptor:VEGFR)にリガンドとして結合し、細胞分裂や遊走、分化を刺激したり、微小血管の血管透過性を亢進させたりする働きを持つ。VEGFまたはVEGFRを標的とした薬剤は既に幾つか承認されているが、ラムシルマブも抗VEGFR2抗体であり、今回は、血管新生阻害薬におけるラムシルマブの位置付けを考えてみたい。

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