日経バイオテク12月21日号「審査報告書を読む」

サイラムザ点滴静注液(日本イーライリリー)

同一の標的に作用する新薬が続々、複雑化する臨床上の位置付け
(2015.12.24 00:00)1pt
2015年12月21日号
軒原浩=国立がん研究センター中央病院院長

 今回は、2015年3月に治癒切除不能な進行・再発胃癌を効能・効果として承認された「サイラムザ点滴静注液」(一般名:ラムシルマブ)を取り上げる。悪性腫瘍の進展においては、血管新生が必要とされ、腫瘍血管の新生には血管内皮増殖因子(Vascular Endothelial Growth Factor:VEGF)が重要な役割を果たしていることが知られている。VEGFは主に血管内皮細胞表面にある血管内皮増殖因子受容体(Vascular Endothelial Growth Factor Receptor:VEGFR)にリガンドとして結合し、細胞分裂や遊走、分化を刺激したり、微小血管の血管透過性を亢進させたりする働きを持つ。VEGFまたはVEGFRを標的とした薬剤は既に幾つか承認されているが、ラムシルマブも抗VEGFR2抗体であり、今回は、血管新生阻害薬におけるラムシルマブの位置付けを考えてみたい。

ここから先は「日経バイオテク」「日経バイオテクONLINE」の
有料読者の方のみ、お読みいただけます。

ログイン 購読お申込み

ONLINE法人版無料トライアル(2週間)でも記事の続きがお読みいただけます。
※トライアルのお申込みは「法人(内におけるご担当者の方)」に限ります。

無料トライアルお申込み

審査報告書を読むのバックナンバー

日経バイオテク お薦めの専門書籍・セミナー

  • 製造業ゲームチェンジ ― 「バイオエコノミー」の衝撃 <テクノロジーNEXT 2018>
    2018年6月13日(水)開催 [東京・御成門]
    セルロースナノファイバー、スマートセルインダストリー、DIYバイオなど、製造業でも台頭してきたバイオ関連技術が、自動車や電機、素材、エネルギー業界などに与えるインパクト。その将来性、応用可能性を探る。
  • 「日経バイオ年鑑2018」<新刊>
    最新データからわかる、バイオ分野の[開発][市場][産業]動向。バイオ事業戦略の頼れる味方。自社のR&D戦略を描くために、マクロな視点で将来を展望する一冊です。
  • 「バイオベンチャー大全 2017-2018」
    国内の未上場バイオベンチャーの企業データをすべて網羅しました。提携先を探し求める製薬会社にとって、投資先を探るベンチャーキャピタルにとって、自社の経営戦略を見極めるうえで有益となる重要情報を開示します。

PR・告知製品・サービス一覧人材・セミナー・学会一覧