関西医科大学生命医学研究所小早川高准教授らの研究グループは、マウスにおいて潜在的な生命保護作用を誘導し致死的な低酸素環境での長時間生存を可能にする匂い分子群「チアゾリン類恐怖臭」を発見した。それら匂い分子は感覚神経のTRPA1と結合することで、脳幹から中脳に存在する危機応答中枢を活性化し生命保護作用を誘導するという原理を解明した。さらに、高濃度のチアゾリン類恐怖臭を長時間かがせるとマウスを人工冬眠状態に誘導することもできる。TRPA1遺伝子や感覚情報伝達経路はヒトでも保存されている。匂い分子刺激で潜在的な生命保護作用を誘導する感覚創薬技術に応用できる可能性がある。本成果は、Nature communications誌などで発表される。

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