大阪大学 大学院医学系研究科の林竜平寄附講座教授(幹細胞応用医学)、川崎諭特任准教授(常勤)(眼免疫再生医学共同研究講座)、西田幸二教授(眼科学、先導的学際研究機構生命医科学融合フロンティア研究部門)、大久保徹共同研究員(ロート製薬株式会社、幹細胞応用医学)らの研究グループは共同で、眼周囲間葉(POM)細胞の単離に有用なレポーターiPS細胞株の樹立に成功し、狙い通りPITX2遺伝子の発現に応じて緑色蛍光を発することを確認しました。林竜平寄附講座教授らのグループは、これまでに、ヒトiPS細胞から眼全体の発生を模倣した、様々な眼の細胞を含む多層状コロニー(SEAM)の誘導に成功しており)、このレポーターiPS細胞株を用いてSEAMを誘導すると、その中にPOM細胞が含まれることが明らかとなりました。さらに、SEAM中で誘導されるPOM細胞は緑色蛍光を目印に単離することが可能で、単離後の培養も可能であることを示すことができました。本成果により、POM細胞を由来とする角膜内皮細胞や角膜実質細胞など、眼科領域の再生医療に応用可能な細胞の分化誘導研究が促進されることが期待されます。本研究成果は、米国科学雑誌「Journal of Biological Chemistry」に3月13日に掲載されました。また、ボストンで6月24日から開かれる国際幹細胞学会2020でポスター発表されました。

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