大阪大学大学院医学系研究科の菊地正隆特任講師(常勤)、中谷明弘特任教授(常勤)(ゲノム情報学共同研究講座)らの研究グループは、国立長寿医療研究センター関谷倫子室長、飯島浩一部長と新潟大学脳研究所原範和特任助教、池内健教授とともに、アルツハイマー病患者の死後脳から異なる3つの脳部位(嗅内皮質、前頭皮質、側頭皮質)を取得し、網羅的な遺伝子発現解析を行いました(図1)。各遺伝子の発現量データと公共のタンパク質間相互作用ネットワークデータを組み合わせて解析を行った結果、全ての脳部位においてアルツハイマー病の進行とともに遺伝子ネットワークが崩壊していくことを明らかにしました。これまでの遺伝子発現解析では健常者グループと疾患グループの2群比較が主流でしたが、各脳部位で疾患ステージの進行とともにどのように遺伝子間の関係が変化するのかという解析は詳細な病理学データや複雑なデータ解析技術が必要となるため、十分に研究が進められていませんでした。

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