東北大学大学院薬学研究科の稲田利文教授と東京都医学総合研究所田中啓二所長、ドイツミュンヘン大学Beckmann博士、米国カリフォルニア大学バークレー校のIngolia博士らのグループは、様々な疾患の原因となる異常タンパク質の合成を抑制する品質管理の分子機構を解明しました。研究グループでは、新規品質管理因子RQT1が、特異的な翻訳停止状態のリボソームを認識し、リボソームに目印をつけることが品質管理機構に必須であることを以前報告しました。今回、衝突したリボソームが Hel2 による品質管理を誘導する特異的構造を形成することを見出しました。品質管理の標的となる2つのリボソームが衝突して停滞した構造を、クライオ電顕で解明しました。細胞の持つ新たな品質管理の仕組みが分子レベルで解明され、遺伝病の原因となる異常タンパク質の合成を効率的に抑制する治療薬の開発に貢献する事が期待されます。

プレスリリースはこちら