東北大学、細胞内の亜鉛の新しい生理的役割が明らかに 亜鉛とシャペロンタンパク質ERp44による新しいタンパク質品質管理機構の仕組みを解明

(2019.02.15 13:27)

 東北大学多元物質科学研究所の渡部聡助教、天貝佑太助教、稲葉謙次教授(生命科学研究科、大学院理学研究科化学専攻 兼任)、およびサン・ラファエル研究所(イタリア)のシティア教授らの共同研究グループは、JST戦略的創造研究推進事業において、あらゆる生物の生育に必須な金属イオンである亜鉛イオンが、細胞内での正常なタンパク質の品質管理に関わるという亜鉛の新しい生理的役割と分子機構を初めて明らかにしました。細胞内では、ERp44と呼ばれるシャペロンタンパク質が、細胞内で作られるタンパク質の品質を監視する役割を果たしますが、ERp44とその対象となる様々な未成熟タンパク質との相互作用が、亜鉛イオンによって促進されることが分かりました。また細胞内でのERp44の正常な細胞内局在と機能には、細胞のゴルジ体に局在する亜鉛トランスポーターによって亜鉛がゴルジ体に取り込まれることが必要であることが分かりました。さらに亜鉛イオンが結合したERp44の立体構造をX線結晶構造解析によって決定し、亜鉛によるERp44の構造機能制御の仕組みを原子レベルで明らかにしました。

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