九州大学生体防御医学研究所の山﨑晶教授らと琉球大学などの共同研究グループは、DCARと呼ばれるタンパク質が、結核菌に含まれる特有の成分、ホスファチジルイノシトールマンノシド(PIM)と呼ばれる糖脂質(※1)を認識する受容体として働き、免疫応答を活性化していることを発見しました。DCARは、特殊なマクロファージ(※2)に限局して発現しており、結核菌のPIMがDCARに結合すると、このマクロファージが活性化されることが分かりました。さらに、活性化したマクロファージは、サイトカイン(※3)を放出してさらにT細胞を活性化させることで、菌の排除に寄与していることも明らかとなりました(参考図)。この新たな経路をPIMの合成アナログ(※4)、DCARに対する抗体などを用いて人為的に活性化させることで、結核のみならず、様々な感染症、また、がんに対するワクチンの開発につながることができると期待されます。

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