(画像:123RF)
(画像:123RF)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患しているかどうかを調べるために、国内ではPCR検査や抗原検査が実施されている。国内の大手メーカーに加えて、複数のスタートアップもCOVID-19の検査に関連する事業を展開している。

 その中の1社が、キュービクス(石川県白山市、丹野博代表取締役社長)だ。同社は2004年に金沢大学発スタートアップとして発足した。同社の主力事業は、マイクロアレイを用いて血中のmRNAを解析し、消化器がんの早期診断をサポートする受託解析サービスだ。また、臨床研究におけるデータ管理や分析なども請け負っている。

 同社はCOVID-19の感染拡大を受けて、2020年12月に「新型コロナウイルス検出キット」を発売した。同製品の特徴は、検体からの核酸抽出や前処理が不要で、検体と試薬を混ぜるだけで1時間後に結果が判明する点だ。さらに、COVID-19のPCR検査を受託するため、2021年1月には専用の研究棟を本社敷地内に設置した。他の検査とラインを分けることで、コンタミネーションのリスクを減らす工夫をしている。

 2012年に設立された筑波大学発スタートアップのiLAC(茨城県つくば市、佐藤孝明代表取締役社長)は、ゲノム解析の技術を患者ゲノム、SARS-CoV-2ゲノムの解析に応用し、COVID-19患者の重症化を予測するバイオマーカーの探索や変異ウイルスの広がり状況を把握することを目指している。

 同社は2020年11月に、慶応義塾大学などが参加する共同研究グループ「コロナ制圧タスクフォース」から全ゲノムシークエンス・全トランスクリプトーム解析事業を受託している。また、2021年4月には島津製作所と提携して、SARS-CoV-2の全ゲノム解析受託サービスを開始した。1日当たり6000検体の解析が可能で、変異株の感染状況の把握と新たな変異株の検出が迅速にできるという。

バイオスタートアップ総覧 2021-2022
COVID-19検査技術関連の研究開発を手掛ける企業の掲載ページは以下の通りです。
キュービクス(p.159)、C4U(p.505)、iLAC(p.579)、KAICO(p.585)、RePHAGEN(p.631)、TBA(p.662)、ゲノムクリニック(p.736)、ジーントライ(p.748)、ナノティス(p.777)、ビークル(p.793)、ワールドフュージョン(p.838)など
●上場予備軍のバイオテク企業398社を一挙収載
●あなたの知らない「次のユニコーン」がこの中に!
●競合と比べた技術的アドバンテージを独自解説
詳しくはこちらをご覧ください!