(画像:123RF)
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 バイオ燃料は再生可能資源であるバイオマスを原料に製造されるもので、化石資源由来の燃料に代替する技術革新として期待されている。木本、草本などセルロース系バイオマスに由来する糖分や、微細藻類に由来する油脂などから作られるものが多い。

 現在開発が進められているのは、食料生産と競合しないバイオマスを原料とし、既存のインフラと相性のよい炭化水素系でガソリンなどへの混合比率制限を克服できる「次世代バイオ燃料」だ。特に航空分野では、2027年から始まる二酸化炭素排出量の削減の義務化に向けて導入の機運が高まっている。2030年頃には本格的なバイオジェット燃料の商用化が見込まれており、シェア確保に向け競争が始まりつつある。

 Green Earth Institute(東京・文京、伊原智人代表取締役CEO)は、食料生産と競合しない植物原料や食品残渣を原料としたバイオ燃料開発を手掛ける。2021年2月には、同社が発酵生産したイソブタノールを原料としたバイオジェット燃料を搭載した初フライトを日本航空が試行した。発酵原料としては、国内で回収した古着の綿を用いた。

 ちとせ研究所(川崎市宮前区、藤田朋宏代表取締役CEO/釘宮理恵代表取締役COO)は微細藻類由来のバイオジェット燃料の開発を手がけている。同社は気候や目的に合わせた微細藻類の培養システムを国内外の各地で運用している。中でもマレーシアでは、バイオジェット燃料の普及に向けて5ha規模の培養設備の構築と長期大規模培養の実証を進めている。

バイオスタートアップ総覧 2021-2022
バイオ燃料の研究開発を手掛ける企業の掲載ページは以下の通りです。
ちとせ研究所(p.268)、Green Earth Institute(p.549)、マイクロバイオファクトリー(p.376)、マイクロ波化学(p.379)など
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