(画像:123RF)
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 感染拡大に伴い爆発的な需要が生まれたCOVID-19ワクチンは現在、国内でも大規模接種が進められているが、抗体の持続期間は分からない。今後もCOVID-19が存在し続けることを踏まえると、ワクチンに対する長期的な需要が見込まれる。変異株の誕生や感染増強抗体の産生など、新たな課題も見え始め、複数の国内スタートアップが、弱点を克服した製品の開発を進めている。

 針を使わず経鼻で接種するワクチンを開発しているHanaVax(ハナバックス、東京・中央、石丸瑞洋社長)はその1つだ。カチオン性ナノゲルでワクチン抗原を包んで経鼻投与し、免疫を誘導する。全身性のIgGの誘導だけでなく、粘膜面にIgAが分泌されるため、粘膜からのウイルスの侵入も防げるのが特徴だ。無症状感染者が感染拡大の一因とされるCOVID-19で、発症だけでなく感染自体を抑制できるのが強みとなる。2021年7月には塩野義製薬とライセンス契約を締結した。

 ユナイテッド・イミュニティ(三重県津市、原田直純社長)では、変異株にも野生株と同様の効果を発揮できるようなワクチンを開発している。ナノ粒子型デリバリーシステムにより、抗原をマクロファージや樹状細胞に迅速かつ大量に届ける技術を応用する。中和抗体も産生するが、T細胞の活性化を主眼とするため、変異株にも対応できるという。開発が順調に進めば、2022年後半にも臨床試験を始める計画だ。

バイオスタートアップ総覧 2021-2022
COVID-19ワクチンの研究開発を手掛ける企業の掲載ページは以下の通りです。
エピトマップ(p.100)、ユナイテッド・イミュニティ(p.423)、HanaVax(p.552)、HuLA immune(p.564)、KAICO(p.585)、アンビシオン(p.709)、ビークル(p.793)など
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