Get-Research Grant のWebサイト
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 リージョナルフィッシュ(京都市左京区、梅川忠典社長)、グランドグリーン(名古屋市千種区、丹羽優喜代表取締役)、グリラス(徳島県鳴門市、渡邉崇⼈社長)、セツロテック(徳島市蔵本町、竹澤慎一郎社長)のスタートアップ4社は2021年7月26日、ゲノム編集技術を活用する若手研究者に対する助成プロジェクトを合同で立ち上げたと発表した。プロジェクトの名称は「ゲノム編集テクノロジー実用化研究助成(Genome Editing Technology Research Grant)」で、略称はGet-Research Grant。公募制で、上限300万円を10件程度の研究計画に助成する予定。応募締め切りは2021年8月31日17時となっている。

 4社はそれぞれ、ゲノム編集技術を活用した食品事業に取り組んでおり、今回の助成は周辺分野での研究レベルの底上げと、産業分野への展開を目的としている。4社の事業内容に関連する個別のコースを4つ設定しており、採択された研究計画にはそれぞれのコースを担当する企業から助成金を支給する予定だ。

 コースには(1)作物系(グランドグリーン)(2)畜産系(セツロテック)(3)水産系(リージョナルフィッシュ)(4)昆虫系(グリラス)(5)その他の分野で有望なもの──の5つがある。例えば、リージョナルフィッシュが担当する水産系では、「ゲノム編集技術を含む育種方法を用いて、水産物で有用な品種を作出することに繋がる可能性のあるもの」をテーマとしている。

 それぞれのコースで何件が採択されるかは、応募案件の内容によって変動するという。助成を受けた研究者に対し、4社は将来的な共同研究も希望するが、それを条件としては定めていない。

 応募資格があるのは、(1)日本国内の研究機関に所属する研究者もしくは日本国内で研究する個人で(2)優れたゲノム編集関連技術および育種技術を自ら発明・開発しようという具体的な計画を持つ若手研究者。ただし「若手」の定義は定めておらず、また学生でも応募できる。

 発起人であるリージョナルフィッシュの梅川社長は本誌の取材に対し、「ゲノム編集食品関連の研究に対して、助成金による支援だけではなく、各社の持つ研究施設や設備を活用できるなど、全面的にバックアップする予定だ。Get-Research Grantを通じて、スタートアップとアカデミアの双方にメリットが生まれ、日本のゲノム編集技術の発展に寄与すると信じている」と期待感を込めた。

 応募はGet-Research Grant のWebサイトから手続きできる。