近畿大と京都大、ミオスタチン欠損「肉厚マダイ」は新養殖品種として優秀

 近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授/白浜実験場長/富山実験場長らは、ゲノム編集技術を用いてミオスタチン(MSTN)遺伝子の機能を欠損させた変異型マダイを飼育した成績を、2020年3月の日本水産学会春季大会にて発表した。京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻海洋生物生産学講座の木下政人助教らとの連名だ。近畿大は、マダイの完全養殖技術を50年近く前までに確立し、成長を早めるなどマダイの特性を改良した品種の開発で実績を積み重ねている。日本で養殖されているマダイの大半は、近畿大が品種改良(育種)したマダイに由来しているという。これまで用いてきた選抜育種に比べて短期間で養殖特性を向上できるゲノム編集育種は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成、世界で需要が増大している動物性蛋白質の調達の観点からも重要な手法といえる。家戸教授らは、このMSTN欠損マダイの事業化を、ゲノム編集技術を用いて育種したことを明記・表示して進めていく計画だ。

この記事は有料会員限定です

会員の方はこちら
※Mmの憂鬱Premium会員が閲覧できるのは「Mmの憂鬱Premium」のコラム記事だけです
2週間の無料トライアルもOK!
購読・試読のお申し込み
※無料トライアルのお申し込みは法人に限ります。(学生や個人の方はご利用いただけません)