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 米Abbott社は、2020年3月27日、米食品医薬品局(FDA)から「Abbott ID NOW」COVID-19検査が緊急使用許可(EUA)を獲得したと発表した。

 承認を取得したのは、同社のポータブルなポイント・オブ・ケア(POC)検査機器「ID NOW」を用いる検査。検体が陽性であれば約5分で、陰性であれば13分で判定が得られる。同社は生産規模を拡大し、1日当たり5万キットの提供を可能にする計画だ。

 「ID NOW COVID-19」は、患者の鼻や喉の拭い液の検体中に存在する、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)特異的な短いRNA配列を、一定温度で速やかに増幅させる定性的検査だ。検査機器のID NOWは、増幅を蛍光により検出し、液晶画面に判定結果を表示する。

 小型で3kgと軽量なID NOWは、米国で最も広く利用されているPOC検査機器。既に米国では、A型とB型のインフルエンザ、A群連鎖球菌、呼吸器多核体ウイルス(RSV)の検査に用いられている。

 「ID NOW COVID-19」は、一般のクリニックや急病診療所、病院の救急部門などでの使用を想定しており、4月初めから、まずは救急治療に当たる部門に提供される見込みだ。同社は米国政府の協力を得て、感染拡大が最も深刻な地域からの提供開始を計画している。

 同社は1週間前、病院や検査施設向けに、緊急使用許可を得た「Abbott RealTime SARS-CoV-2 Assay」を発売したところ。同検査は、大型の検査機器である「m2000 RealTime System」を保有する世界各国の病院や検査施設向けの検査キットだ。