スギ花粉症対策にゲノム編集、森林総研がスギの無花粉化を特定網室で確認

 日本における労働力低下の経済損失額が1日当たり2215億円という試算(パナソニックが2020年2月に発表)もある花粉症の対策に、ゲノム編集技術が役立てる取り組みが、森林研究・整備機構の森林総合研究所(森林総研)で進められている。作製したゲノム編集スギが狙い通りに無花粉になり、その性質が安定して維持されることを、特定網室における栽培で確認した。茨城県日立市にある森林総研林木育種センターが2020年2月14日に都内で開催した「令和元年度林木育種成果発表会」にて、森林総研森林バイオ研究センター(茨城県日立市)森林バイオ研究室の小長谷賢一室長が「ゲノム編集技術を用いた無花粉スギの開発」と題した講演で成果の一部を発表した。次いでスギのゲノム編集技術開発の最新の成果は、3月下旬に九州大学で開催される日本農芸化学会2020年度大会にて「スギ(Cryptomeria japonica D. Don)における効率的なゲノム編集技術の開発」という演題名で口頭発表の予定だった。同大会は新型コロナウイルス問題への対応で開催が中止になったが、発表予定の一般演題そのものは3月5日の要旨集の発行・公開をもって発表したものと見なされる。

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