ペプチドリーム、コロナウイルス対策で外国機関と協議中

自社創薬のヘマグルチニン阻害薬が有効の可能性
(2020.02.14 18:46)
会見するペプチドリームの金城聖文副社長

 ペプチド創薬研究を進めるペプチドリームは、同社が保有しているインフルエンザ治療薬を、中国で発生しているコロナウイルスの治療薬として用いる可能性について、海外の関係機関と協議を進めていることを明らかにした。コロナウイルスが感染する作用機序から有効性が推定できるとしている。

 2020年2月14日に開催した決算説明会で、副社長の金城聖文氏が語った。ペプチドリームが保有している抗インフルエンザ薬「PD-001」は、インフルエンザウイルスのヘマグルチニンに結合して機能を阻害することで抗ウイルス作用を示す。つまり細胞接着を阻害する作用がある。

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 「コロナウイルスもインフルエンザと同様に、細胞へ侵入する際にヘマグルチニンを吸着させて侵入するため、ヘマグルチニン阻害薬が効果を示す可能性が高い。また一般論としてウイルスの増殖機構は非常に耐性が付きやすいが、侵入機構は耐性が付きにくい」と金城氏は解説した。

 ただ、PD-001は新薬臨床試験開始届(IND)申請の準備を進めている段階にある。まだヒトに投与された経験がなく、投与が可能になるか否かは現時点では不明だ。なお、細胞接着を阻害する薬剤としては、PD-001以外に、米Genentech社が開発をすすめる抗体医薬「MHAA4549A」がある。MHAA4549Aは第2相臨床試験の段階にある。

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