運動能力の66%は遺伝的要素で決まる(順天堂大学 福典之准教授)

 運動と遺伝子との関係が初めて報告されたのは、約20年前のことだ。1998年、Nature誌にアンジオテンシン変換酵素(ACE)遺伝子多型がACEの活性に影響し、それが持久力を左右するとの論文が発表された。その後、解析コストの低下もあって、運動能力に影響する遺伝子を探索する目的でゲノムワイド関連解析(GWAS)などが広がってきた。ただ、解析対象となる運動選手の数は、疾患患者などに比べて圧倒的に少なく、意義のある遺伝子を抽出するのが難しい。約5年前から、国際的な研究ネットワークが構築され、解析の質は徐々に上がってきているものの、まだまだ疑陽性の遺伝子も多く、メカニズム解明まで含めて運動との関係が明確になっている遺伝子はほとんど無いのが実情だ。

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