30万円で新規ゲノム解読、研究会や学会で発表相次ぐ

東大の國枝武和氏らがクマムシ、NINSの郷康広氏らがニホンザル
(2017.09.01 00:00)1pt
河田孝雄

 新規(de novo)ゲノム解読をわずか30万円で実現した成果が相次いで研究会や学会で発表された。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻細胞生理化学研究室くまむし研究グループの國枝武和助教らは、クマムシの仲間であるチョウメイムシの一種についてゲノム解読した成果を、2017年8月5日に東京大学本郷キャンパス(東京・文京)で開催された第2回クマムシ学研究会で発表した。自然科学研究機構(NINS)新分野創成センターブレインサイエンス研究分野の郷康広特任准教授(生理学研究所を併任)らは、ニホンザルのゲノムを解読した成果を、京都大学吉田キャンパス(京都市左京区)で開かれた日本進化学会第19回大会で8月24日に発表した。用いている新型DNAシーケンサー(NGS)の装置や方法は異なる。de novoでゲノムを解読する手段・組み合わせの選択肢は増えており、目的に応じて最適な方法を選ぶことが重要になってきたといえそうだ。なお、上記の30万円には、計算機の費用や人件費は含んでいないことにも注意が必要だ。

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