【GreenInnovation Vol.330】

石巻で世界最大級セルロースナノファイバー設備、Precision Agriculture、筑波ほ場でエピゲノムジャガイモやCRISPRイネ

(2017.04.27 08:00)
河田孝雄

 1カ月ぶりにGreenInnovationメールでお目にかかります、日経バイオテク編集の河田孝雄です。原則として第4木曜日のGreenInnovationメールを担当しております。

 最初の話題は、世界最大規模のセルロースナノファイバー量産設備の稼働です。宮城県石巻市の日本製紙の工場で、年産5000tという世界最大級のセルロースナノファイバー量産設備が稼働したと、4月25日に発表されました。

※NEDOウェブサイト
石巻で世界最大級のセルロースナノファイバー量産設備が稼働
―年間生産能力500トン、日本製紙が量産開始へ―
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100761.html

 日経バイオテク4月10日号のセルロースナノファイバーの特集記事をぜひ、ご一読ください。

(2017.04.10)
特集○セルロースナノファイバー
木質バイオマスが素材革命を牽引、インクから自動車まで広がる用途開発
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400016/040500022/

 2つめの話題は「Precision Agriculture」です。科学技術新機構(JST)が4月17日に公開を発表した「科学技術イノベーション創出に向けた日本の挑戦課題『研究開発の俯瞰報告書(2017年)』」の「ライフサイエンス・臨床医学分野」にて、「デジタル統合アグリバイオ技術(IoAT)による超スマート生産(Precision Agriculture and Bio-production)」が、「データ統合医学(IoMT)による個別予見医療(Precision Medicine)」とともに日本の挑戦課題として挙げられました。

 2課題とも、英語では「Precision」なのですが、日本語表記は複雑ですね。

(2017.04.21)【機能性食品 Vol.284】
ライフサイエンスの挑戦課題はダブルPrecision、JSTーCRDSが俯瞰報告書
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/mag/foodmail/17/04/21/00089/

 3つ目の話題は、つくば市における隔離ほ場栽培です。

 つくば市にある農研機構の隔離ほ場における今年度の栽培の注目株は、エピゲノム編集ジャガイモと、CRISPR改変イネです。

 まずは昨日(2017年4月26日)から、世界初の接ぎ木エピゲノム編集ジャガイモの野外栽培試験が、つくば市の農研機構のほ場で始まりました。

(2017.04.21)
弘前大と農研機構、世界初の接ぎ木エピゲノム編集ジャガイモ
野外栽培試験を4月26日から筑波で開始
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/04/21/02626/

 次いで、5月13日(土)には、ゲノム編集ツールCRISPRを利用して育種したイネの隔離ほ場試験に関する説明会がつくば市の農研機構で開催されます。

 2件とも、2017年2月13日に環境省の会議室で開催された「研究開発段階の遺伝子組換え生物等の第一種使用規程の申請に係る学識経験者からの意見聴取会合」(平成28年度第1回)で審議された計画です。

(2017.02.15)
文科省と環境省、組換え生物等第一種使用規程で初めてCRISPR意見聴取
農研機構がシンク能改変イネの隔離圃場試験へ
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/17/02/15/02304/

 アジアでも緊迫した状態が続いておりますが、これら革新技術により、日本国民の健康に寄与する日本の農業が活性化することを期待しております。

 日経バイオテクの次号(2017年5月15日号)では、「ゲノム編集育種」を特集記事で報道します。ご覧いただければ幸いです。

 毎月第2・第4木曜日に配信している日経バイオテクGreenInnovationメールに掲載している記者や専門家によるコラムを掲載します。

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